第111回研究会 「精神科病院の治癒的環境を目指して」のご案内

わが国の精神病床は34万床を超え、対人口当たりで見るとOECD諸国の3~6倍もあり、過剰であると国際的に指摘されています。一方、量の充足が図られた70年代ころからは病棟の性格をはっきりさせ、入院受入病棟、治療病棟、社会復帰病棟などとした上で、患者は各病棟を異動しながら退院に向かうといった運営方法や、閉鎖処遇ではなく、できるだけ多くの病棟を開放病棟とし、地域の中で回復過程を過ごすといった方針が採用されてきました。いずれも長い入院期間を前提としたものです。しかし、長期の入院期間それ自体に社会復帰を損なう要因があるということ、精神医学そのもの特に向精神薬の発達によって治癒が望めるようになったことを背景に、精神科急性期治療病棟(1996年)や精神科救急入院料病棟(2002年)が制度化され、短期間での治療と退院を目指す病棟が登場しました。これら、いわゆる高規格病棟は医療者の手厚い配置、入院容態の厳しい定義、短い入院期間設定が設けられています。このように精神科病院の環境は大きく変化している中、どのような治療環境が良いのか模索されています。今回は、上記の全ての名残をとどめ、日本の精神科医療を牽引してきた都立松沢病院の精神医学資料館と旧新病棟の見学を行い、また、研究会では治療環境としての建築の歴史と現在の治療環境について、様々な視点から論じたいと思います。


□日時:2017年3月16日(木) 13時45分〜17時30分
□場所(受付場所):都立松沢病院本館診療棟1階室患者支援センター 
□参加費:会員・学生1,000円、一般2,000円
※第二部終了後、懇親会を予定しております(5,000円)。

□プログラム
パネリスト、見学施設の都合で「研究会第一部」→「見学」→「研究会第二部」という構成で実施します。

  • 司会:鈴木弘樹(千葉大学)
  • 研究会第一部:「精神科病院の建築の歴史」(積田洋、東京電機大学) 13時50分~14時20分
  • 学会:精神医学資料館、松沢病院 旧病棟、新病棟の見学 14時30分~16時
  • 研究会第二部:精神科病院の現状と試み 16時10分~17時10分
    「精神科病院の治癒的環境を目指して」(鈴木弘樹 千葉大学)
    「精神科病院の治療現場の現状について」(石川博康 松沢病院(千葉大学鈴木弘樹研究室博士課程在籍))
  • 意見交換:17時10分~17時30分>

□スケジュール

  • 13:15   受付開始
  • 13:45 〜 開会挨拶と主旨説明 研究会第一部 話題提供
  • 14:30 〜 精神医学資料館、松沢病院。旧病棟、新病棟の見学
  • 16:10 〜 研究会第二部 話題提供:精神科病院の現状と試み、意見交換
  • 17:30   閉会

□会場
都立松沢病院本館診療棟(東京都世田谷区上北沢 2-1-1)
※本館診療棟の正面玄関に案内矢印の掲示か案内の学生アルバイトを配置します

□懇親会のご案内
研究会終了後、懇親会を予定しています。

  • アルベリ(イタリアン) おいしいワインがある店です
  • 東京都杉並区下高井戸1-1-17
  • 八幡山駅から徒歩2分(110m)
  • 予算5,000円(飲み放題)

参加申込み

3月7日(火)夕方5時までに、以下よりお申し込み下さい(受付は終了しました)。