第122回研究会「コロナ禍の経験で変わること、変わらないこと/大学のニューノーマルとは?」のご案内

天気予報のような日課となった新型コロナウィルスの感染者数の確認。オリパラを前に職域接種が始まり、ワクチンはゲームチェンジャーになると期待されているが、関連報道で一喜一憂させられる生活が今も続いている。最初の緊急事態宣言が出た頃、大学は厳戒態勢をとった。授業はオンラインに切り替わり、キャンパスは鳥のさえずりが聞こえるほど静まりかえった。その後も、三密回避やソーシャルディスタンスといった個人の努力に頼りながらも、なんとかカリキュラムが実施できるよう工夫を重ねてきた。
ニューノーマルとは、社会に大きな変化が起こり、以前の仕組みや方法に戻らず新しい常識が定着することをいう。大学はコロナ禍を経験することで“新しい常態”になってきたのだろうか? 学生の学び方や教員の働き方の意識や感覚は大きく変わったのかもしれない。しかし、オンライン授業という方法自体はコロナ禍以前にもあった。コロナ禍は近い将来の変化を加速させたにすぎないのかもしれない。それはニューノーマルというものなのだろうか? コロナ禍をやり過ごす方法を身につけただけではないのだろうか?
本研究会では、オーストラリア・台湾・日本の大学教員がそれぞれ過ごした約2年の紹介を通じて、コロナ禍の経験で変わること(変わりそうなこと)と変わらないこと(変わらなさそうなこと)についての率直な期待や批判を共有したい。そして、大学のニューノーマルを、学びや教育のそもそものあり方の問う理念的な側面と、運営する組織や施設のような即物的な側面を意識しながら議論を展開させたい。


□日時:2021年9月11日(土)14:30〜17:30

□会場:オンライン(Zoom)

□参加費:無料
Zoomの操作方法等については、以下のサイトを参考してください。
https://zoomy.info/zoom_perfect_manual/joining/

□プログラム
主旨説明:森傑(北海道大学)
話題提供:岡田哲也(シドニー大学)、松永稔也(台湾東海大學)、伊井義人(藤女子大学)、岩佐明彦(法政大学)
討論:話題提供者(前掲4名)、野村理恵(北海道大学)
モデレーター:森傑(前掲)
記録:坪内健(北海道大学)

□参加費:会員、学生(修士課程・博士前期課程まで)、一般(非会員):いずれも無料

□参加方法:期日が近くなりましたら当日のZoomアドレスや参加方法の詳細を連絡しますので確実に連絡が取れるメールアドレスを申込時にご記入ください。

参加申込み

申し込み締め切り:2021年9月8日(水)までに、以下よりお申し込み下さい(受付は終了しました)。