第116回研究会 「場所の記憶から読み解く都市デザイン:大学町の百年から〜その前とその後」のご案内

原広司の『集落の教え』の3番目に、「〈場所〉場所に力がある」というテーゼがある。都市は、歴史を場所に蓄える。伝統があるとすれば、それは、場所の記憶として、そこに横たわるものであろう。都市はまた同時に、常に「何か新しいもの」を展示し繰り広げる舞台でもある。地名は、その場所の記憶を保つ手掛かりであり、シンボルである。九州大学のある「はこざき」は筥崎と箱崎の2つの名称の移り行きを経ながら、その両方を使い分けている。この町の記憶は、いま我々の目の前にどのように提示されているであろうか。九州大学の設置とその移転を経由する百年間は、この町にどのような痕跡を残し得たのか。それは結局、何であったのか。その問いを過去形で語れるようになる2018年の夏、箱崎という場所が、アーバンデザインに何を教えてくれるのかを、「記憶」を主題に読み解いていきたい。それは震災という形で、記憶との向き合いを余儀なくされた地域での経験をあらためて問い直す機会でもある。
九州大学に人間環境学を主専攻とする大学院が誕生して20年、そこでアーバンデザイン学講座の看板メニューとなった地域課題の掘り起こしを行う現地密着型の演習「アーバンデザインセミナー」で、この夏に大学町90年の歴史に終止符を打つ「はこざき」をフィールドに指定した。その最終発表会を兼ねて、MERA会員と、はこざきの町の人々に開かれた場として、ブックカフェにおいて研究会を開催します。
なお、7月15日の未明から、2週間におよぶ夏祭り博多祇園山笠のフィナーレ「追い山」が博多の櫛田神社を奉納先として行われます。中世からの都市祭礼が、筥崎宮をも含めて場所の記憶を可視化する行事であることも、今回の研究会の裏テーマとなっています。翌朝未明の祭り見物もお勧めいたします。

日時

  • 2018年7月14日(土)

大学町周辺のまち探索

  • 15:30 九州大学箱崎キャンパス 建築学科集合(福岡市東区箱崎6-10-1)
  • 16:00〜 「箱崎ぶらぶら」 大学町周辺のまち探索

研究会

研究会

  • 司会:南博文(九州大学)
  • 話題提供:
    菊地成朋(九州大学)筑後吉井の重伝建とブックカフェ
    黒瀬武史(九州大学)まちの記憶と復興−−岩手県大槌町の取り組み
  • グループ発表:九州大学大学院アーバンデザインセミナー受講生(3グループ)
  • 指定討論:松本光太郎(茨城大学・MERA会員)

集合場所・アクセス

大学町周辺のまち探索

  • 集合場所:九州大学箱崎キャンパス 建築学科
  • 住所:〒812-8581 福岡市東区箱崎6-10-1
  • JR博多駅から約20分:JR鹿児島本線箱崎駅下車(徒歩10分)
  • 福岡空港から約30分:福岡市営地下鉄貝塚線(中洲川端乗り換え)箱崎九大前駅下車(徒歩3分)
  • 箱崎キャンパスの地図はこちらをご覧ください。
  • 箱崎キャンパスの経路付きの地図はこちらをご覧ください。
  • *ご注意:現在、移転のための建造物の撤去工事中で出入り口が限られています。地下鉄利用の場合は、箱崎「理系地区キャンパス」の「小松門」より、JR利用の場合は、同「正門」よりお入りください。

研究会

  • 会場:カフェ・キューブリック(ブックスキューブリック箱崎2階)
  • *ご注意:研究会から参加される場合は、「カフェ・キューブリック」に直接お越しください。

参加申込み

2018年7月10日(火)(火)夕方5時までに、以下よりお申し込み下さい。