大会の発表時における情報保障のお願い
人間・環境学会では、大会発表に関して情報保障をお願いしております。
発表にあたり下記の点にご協力ください。
聴覚障害参加者への情報保障のお願い
日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク ホームページより
10 わかりやすいオンライン授業をおこないたい【教員向け】
【聴覚障害学生にとってのオンライン授業】
聴覚障害学生がオンライン授業で感じる主な困難としては、以下のような事が挙げられています。
・一度に見なければならない情報が多すぎて(スライド資料、先生の映像、他の学生の映像、教科書、質疑等のチャット、情報保障の画面など)、授業についていけなくなったり、目の疲れがひどい。
・パソコンを通した音声は、自由に音量調節して聞けるものの、声がこもっていたりノイズが多かったりすると、対面授業の時よりも聞き取りづらくなってしまう。
(http://www.pepnet-j.org/web/modules/tinyd1/index.php?id=420 より抜粋)
■発表では下記の点に配慮してください。
- 1枚のスライドに載せる情報を少なくする。
- 発話内容をスライドに載せる。字幕を付けることも検討する。
- 周囲に人がいない環境でゆっくり明瞭に発話する。
- 質疑応答ではチャットを積極的に活用する。
色覚特性(色覚障害)の参加者への情報保障のお願い
色覚特性のある方は日本人の男性の20人に1人、女性の500人に1人、日本全体では約320万人いると言われており、その特性により見えにくい色彩や配色があります。
■発表では下記の点に配慮してください。
- 使用する文字は太字にする。
- 赤色は見えにくいので、注意を喚起する色としては使用しない。
- 緑色または黒地の背景に赤色(またはその逆)の文字や図の使用を避ける。
- 黒を背景とした白や黄色の文字は見やすい。
- 白を背景とし、黒のヘッジ(囲い)をつけた白い文字は見やすい。
- 判別が難しい色同士の配色を避ける。
例:「赤・緑」、「深緑・こげ茶」、「ピンク・灰色」、「灰色・水色」、「黄緑・黄土色」、「青緑・灰色」、「薄い緑・肌色」 - グラフなどの図は、色のみではなく模様または文字などによる情報も加える。
- グラフなどの図は、外周を黒でふちどり、その中に掲示する色同士の境目にも黒線を引く。
- スライドの文字は太字で5行以内に大きく掲示すると見やすい。
- スライドの背景デザインはなるべく連続して同一のものでそろえると目が疲れない。
〈参考資料〉
文部科学省「色覚に関する指導の資料」
http://www.pref.osaka.lg.jp/hokentaiku/hoken/sikikaku.html
NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構
http://www2.cudo.jp/wp/
鳥取県「カラーユニバーサルデザインガイドブック」
http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/954753/CDU01_CUD20.pdf