第119回研究会「生活環境における災害リスク認知とコミュニケーション」のご案内
第119回研究会は2020年11月28日(土)にオンラインで開催します。詳細はこちらをご覧ください。
東日本大震災以降、各地で地震や台風、豪雨などによる被害が頻発している。今後も巨大災害の発生が懸念されるなか、様々な防災・減災の取り組みが行われているが、「ハード防災/ソフト防災」という枠組みに関わらず最終的には人間側の問題に依存する面が大きく、社会のレジリエンスを高めるためには、人間の心理・行動面の考慮が不可欠である。
人や事物に対して損害を与えるような可能性のある現象や活動に対する危険性の認知はリスク認知(Risk Perception)と呼ばれ、様々な研究が行われてきた。災害に対するリスク認知と防災行動の間には密接な関係があることが示されているが、災害多発時代に直面する今、改めて人間環境学的視点からリスク認知の形成要因を探るとともに、それをふまえた効果的な情報提供のあり方について検討する必要がある。
本研究会では、主に自然災害を対象とし、人と環境との日常的な関わりから形成されるリスク認知について、その基本的性質や研究の展望を示すとともに、構築物がリスク認知に与える影響や効果的なリスクコミュニケーションのあり方について、具体的な事例をもとに議論を行なう。
□ 日時:2020年3月13日(金)14時00分〜17時00分(受付13時30分より)
□ 場所:東京大学教養学部(駒場Ⅰ)キャンパス15号館 1階104講義室
・住所:東京都目黒区駒場3-8-1
・アクセスマップ:https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/campus-guide/map02_02.html
□ 参加費:無料
□プログラム
○司会:大野隆造(東京工業大学名誉教授)
○話題提供:
・「科学情報のリスクコミュニケーションと個人の意思決定~三人称性と一人称性の問題と解決可能性~」(広田すみれ 東京都市大学)
・「津波に対するリスク認知と避難行動 ~防潮堤の影響を中心として~」(諫川輝之 東京都市大学)
・「震災による心理的な影響と防災意識 ~恐怖喚起コミュニケーション考~」(若林直子 生活環境工房あくと)
□スケジュール
・13:30~ 受付開始
・14:00~ 開会挨拶と主旨説明
・14:10~ 話題提供(3件)
・16:10~ 全体討論
・17:00 閉会
参加申込み
2020年3月6日(金)夕方5時までに、以下よりお申し込み下さい(2020年11月28日(土)に延期して開催しました)(受付は終了しました)。